不安障害とくすり(その1)〜
長年、体調不良に悩まされ通院して服薬治療を続けていました。
診断は“うつ病”に併発した“不安障害”とのことで抗うつ薬、抗不安薬や睡眠薬が
処方され、特に抗不安薬は20年近く飲み続けました。
切っ掛けは仕事や家族の介護によるストレスと心配症の性格が原因と思われます。
しかし、服薬治療を続けても仕事や介護のストレスから解放されたにも関わらず
突然の吐き気やめまい、不安感が続き一向に体調が回復しませんでした。
そんなある日、新聞の記事で抗不安薬に“常用量依存”があることを知りました。
長期に服薬すると処方通りに飲んでいても効果が薄れ、かえって症状が悪化して
薬を止め難くなってしまう薬物依存に陥るというものです。
私自身も全くこの状況が当てはまり、何度か断薬を試しましたが旨くいきませんでした。
飲んでいた抗不安薬は“ベンゾジアゼピン系”薬剤といい抗不安薬としてだけでなく
睡眠薬や自律神経失調症などに病院やクリニックで普通に処方されるものです。
しかし、長期に使うと抑うつや注意力の低下、物忘れなどの副作用が出ることが
知られており薬物依存が容易に起きるため欧米では4週間以上の処方が
禁止されているそうです。
国内では長期の処方が認められている為、私のように10年を超えて服薬している
ひとが大勢おり副作用が問題になっています。
詳しくは下記の新聞記事を参照してください。
<参考>
「抗不安薬依存 深刻に」/“医師が漫然処方 ■ 使用量 米の6倍”
(読売新聞13版、平成24年11月13日(火曜日)拠り)
次回は体験的「断薬方法」を紹介いたします。

(M)
NAOはり灸院